当院は1889年に開設されて以来、130年以上にわたり松山市の皆さまに支えられてきました。私は曽祖父の代から続く病院を受け継ぐために松山へ戻りましたが、病院の場所や町の姿、医療現場のあり方が変わっても、地域に根差して医療を提供するという基本は今も変わりません。経営や後継を考えるにあたり、「地域医療を第一に」という思いを明確にするため、私の代で社会医療法人化を決断いたしました。
私たちが目指すのは、一人の医師が一人の患者さまと向き合い続けられる医療です。その実現には、最新の医療設備や知識を積極的に取り入れ、それを日々の現場で活かせる人材を育てることが欠かせません。イーラーニングを活用した専門知識の習得や、先輩と後輩がペアとなって取り組むプリセプター制度などを導入し、医師として成長しながら安心して働ける環境づくりにも力を入れています。
そして、当院で働く医師や看護師一人ひとりが、患者さまの人生に長く寄り添える存在であることを大切にしています。私は、そんな若い医療従事者たちの背中を押し、共に歩んでいける存在でありたいと考えています。